#0173|ル・コルビュジエの建築-その形態分析|LE CORBUSIER AN ANALYSIS OF FORM
ル・コルビュジエの建築を幾何学と空間構成から読み解く
書誌情報
書名|ル・コルビュジエの建築―その形態分析
原書名|LE CORBUSIER: AN ANALYSIS OF FORM
著者|ジョフリー・H・ベイカー(Geoffrey H. Baker)
訳者|中田節子
出版社|鹿島出版会
初版|1991年6月5日(日本語版)
版|初版(原著1984年刊、1989年改訂版)
判型|B5判相当
ページ数|348ページ
サイズ|258×184×23mm
重量|-
言語|日本語
ISBN-10|4306042804
ISBN-13|9784306042804
定価|-
分類|Theory|理論
この本について
本書は、近代建築を代表する建築家ル・コルビュジエの作品を対象に、その形態の成立過程と空間構成の原理を体系的に分析した建築理論書である。建築を完成された造形として捉えるだけでなく、敷地条件、幾何学、比例、動線、構造、空間の相互関係から、設計の背後にある構成原理を読み解いている。
序章では、建築形態を分析するための基本的な考え方を整理し、中心型と線型の形態、敷地条件、アプローチ、軸、運動システムなどの要素を提示する。続く各章では、ル・コルビュジエの建築活動を時代ごとに区分し、初期の住宅作品から成熟期、戦後の作品に至るまで、その形態構成の変遷を検証している。
取り上げられる作品には、シュウォブ邸、ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸、サヴォワ邸、シトロアン型住宅、ロンシャン礼拝堂、ラ・トゥーレット修道院などが含まれる。それぞれの作品について、平面構成、立体形態、動線、敷地との関係などを図解し、設計上の意図と形態の生成過程を明らかにしている。
特に特徴的なのは、建築の構成要素を幾何学的に整理し、複雑な空間を視覚的に分析する方法である。軸線、グリッド、比例、回転、反転、対照、動線などの概念を用い、作品ごとの形態的特徴を比較しながら、ル・コルビュジエの設計手法の発展を追跡している。
本書は、個別作品の解説にとどまらず、建築形態を分析するための方法論を示した資料としても価値が高い。図面やダイアグラムを通して建築の構成原理を理解できるため、建築設計の研究、既存建築の空間分析、三次元モデルによる形態検証などにも応用可能な視点を提供している。

引用|Geoffrey H. Baker『ル・コルビュジエの建築―その形態分析』鹿島出版会, 1991.
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