#0318|朝日ジャーナル 1967年6月4日号|帝国ホテルの保存|福田晴虔

#0318|朝日ジャーナル 1967年6月4日号|帝国ホテルの保存|福田晴虔

建築史家・福田晴虔による「帝国ホテルの保存―巨大都市化と歴史的建造物との調和」


書誌情報

書名|朝日ジャーナル 1967年6月4日号

著者/編著|朝日新聞社 編

出版社|朝日新聞社

初版|1967年6月4日

版|Vol.9 No.23

判型|B5判変型

ページ数|120ページ(帝国ホテル関連記事 6ページ)

サイズ|182×259×7mm

重量|-

言語|日本語

ISBN-10|なし

ISBN-13|なし

定価|60円

分類|Theory|理論


この本について

本号は、朝日新聞社が刊行した週刊誌『朝日ジャーナル』の1967年6月4日号である。

特集「文化財の危機」が組まれ、その第1部として建築史家・福田晴虔による「帝国ホテルの保存―巨大都市化と歴史的建造物との調和」が98〜103ページに掲載されている。

記事は、フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテル旧館の取り壊し問題を取り上げ、単に一つの建築作品を残すべきか否かという議論ではなく、都市の急速な開発と歴史的建造物の保存をどのように両立させるかという観点から論じている。

本文では「周辺空間との関係」「日比谷界隈のカナメ」「ライト第一期の完成作」「保存のための経費」「国有地という条件」「近代建築保存の動向」などの視点から、帝国ホテルの建築的価値と保存の可能性を検討している。

特に、建物を単体の造形物として捉えるのではなく、日比谷公園をはじめとする周辺環境や都市空間との関係のなかで評価している点が特徴である。また、保存に必要となる経費、敷地条件、ホテルとしての継続利用など、保存を実現する上での現実的な課題にも言及している。

誌面には「帝国ホテル旧館正面」「帝国ホテルのロビー」の写真も掲載されており、解体直前期における建物と内部空間の状況を伝える資料となっている。

旧帝国ホテルの解体が現実的な問題となっていた1967年に発表された保存論であり、ライト館の保存をめぐる当時の議論と社会的評価を確認するための同時代の資料である。


引用

朝日新聞社 編『朝日ジャーナル 1967年6月4日号』朝日新聞社, 1967.