#0317|藝術新潮 1967年10月号|帝国ホテル保存無用論|アントニン・レーモンド
アントニン・レーモンドによる「帝国ホテル保存無用論]
書誌情報
書名|藝術新潮 1967年10月号
著者/編著|新潮社 編
出版社|新潮社
初版|1967年10月1日
版|月刊誌 1967年10月号
判型|B5判
ページ数|152ページ
サイズ|182×257×8mm
重量|-
言語|日本語
ISBN-10|なし
ISBN-13|なし
定価|300円
分類|Theory|理論
この本について
本号は、1967年10月に刊行された『藝術新潮』で、同年に解体問題が大きく取り上げられていたフランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテル旧本館に関する記事を収録している。
特に重要なのが、建築家アントニン・レーモンドによる「帝国ホテル保存無用論」である。レーモンドは、かつてライトのもとで帝国ホテルの設計に携わった経験を踏まえながら、建物の構造、材料、設備、増改築、維持管理などの問題に言及し、帝国ホテルをそのまま保存することに否定的な立場を示している。
一方で、ライトの建築家としての才能や帝国ホテルの建築的価値そのものを否定しているわけではない。記事ではライトとの仕事や日本での経験にも触れながら、作品としての価値と、建物を現実に保存し続けることの是非を分けて論じている点が特徴である。
また、本号には「帝国ホテル保存計画の弱点」と題する記事も掲載されている。保存運動の経緯や保存計画上の問題を取り上げており、レーモンドの論考とあわせて、帝国ホテル解体をめぐって建築界でどのような議論が行われていたのかを知ることができる。
帝国ホテル旧本館が取り壊される直前の1967年に刊行されたことから、後年の評価ではなく、保存か解体かという問題が進行していた時点の議論を記録した同時代資料として価値の高い一冊である。

引用|新潮社 編『藝術新潮 1967年10月号』新潮社, 1967.
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