#0160|ル・コルビュジエの国立西洋美術館|藤木忠善

#0160|ル・コルビュジエの国立西洋美術館|藤木忠善

設計思想と建設の経緯から読み解く国立西洋美術館の建築


書誌情報

書名|ル・コルビュジエの国立西洋美術館
著者/編著|藤木忠善
出版社|鹿島出版会
初版|2011年8月20日
版|2016年6月25日 第2刷
判型|B6変形判
ページ数|157ページ
サイズ|133×211×15mm
重量|-
言語|日本語(一部英語)
ISBN-10|4306045574
ISBN-13|9784306045576
定価|3,000
分類|Monograph|作品集


この本について

本書は、ル・コルビュジエが設計した東京・上野の国立西洋美術館本館について、その建築思想、空間構成、設計から建設に至る経緯を解説した建築書である。著者の藤木忠善は本館の建設に携わった建築家であり、設計・施工に関する経験と資料をもとに、建築の成立過程を紹介している。

国立西洋美術館は、フランスから日本へ寄贈返還された松方コレクションを収蔵・展示するために建設され、1959年に開館した。ル・コルビュジエが長年研究してきた「無限成長美術館」の構想を背景に、日本人建築家の協力によって実現した建築である。

本書は、前庭、ピロティ、19世紀ホール、展示回廊、中3階、屋上などの空間を順に紹介し、来館者の動線に沿って建築の特徴を読み解く構成となっている。モデュロールによる寸法体系、光の取り入れ方、スロープや展示空間の構成など、ル・コルビュジエの設計思想が具体的な建築空間にどのように反映されているかを解説している。

さらに、ル・コルビュジエの生涯と建築思想、国立西洋美術館の設計・建設の経緯を取り上げ、巻末には建築年譜とル・コルビュジエの原案を収録している。127点の写真をはじめ、図版や設計資料を多数掲載しており、竣工当初の建築とその後の増改築を理解するための資料としても価値が高い。

建設に関わった当事者の記録を通して、ル・コルビュジエの設計思想と日本における建築の実現過程を結びつけて理解できる一冊である。


引用|藤木忠善『ル・コルビュジエの国立西洋美術館』鹿島出版会, 2011.

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