#0309|旧帝国ホテルの実證的研究|明石信道著

#0309|旧帝国ホテルの実證的研究|明石信道著

解体直前の旧帝国ホテルを実測・考察した総合研究書


書誌情報

書名|旧帝国ホテルの実証的研究

著者|明石信道

写真|村井修

出版社|東光堂書店

初版|1972年9月7日

版|初版

判型|大型本・函入

ページ数|416ページ

サイズ|265×340×47mm(函付き)

重量|約3.0kg

言語|日本語・英語(一部併記)

ISBN-10|なし

ISBN-13|なし

定価|18,000円

分類|Theory|理論


この本について

本書は、解体直前のフランク・ロイド・ライト設計による旧帝国ホテル本館を実測・記録し、その建築思想を総合的に考察した研究書である。

写真、実測図、研究論文の三部構成となっており、約200点を超える写真と30点以上の実測図、さらに沿革・設計思想・造形・装飾・材料・構造・調査方法までを体系的に論じている。

  • 第一部 図版(写真) 1〜214
  • 第二部 図面(実測図) 236〜268
  • 第三部 旧帝国ホテルの実証的研究(論文)
    • 第一章 沿革と概要
    • 第二章 自然感から有機論へ
    • 第三章 プラスティシティ
    • 第四章 平面作成による推測
    • 第五章 造形と装飾
    • 第六章 材料と構造
    • 第七章 調査方法と後果

1994年、第一部「写真・図版」と第二部「図面」を抜粋して
再製本した写真・図面資料集が発行
#0285|旧帝国ホテルの実證的研究|明石信道著|写真・図面版

2004年、1972年に刊行された『旧帝国ホテルの実証的研究』を再編集
テキストの、第五章「造形と装飾」と第六章「材料と構造」は割愛されている
#0015|フランク・ロイド・ライトの帝国ホテル|明石信道|村井修


自序には非常に重要な記述があります。

  • 帝国ホテル旧館は壊される運命にあった
  • 実測図や写真を私蔵することに耐えられなかった
  • 建築家へ示唆を与えるため出版した
  • 実測図は設計資料を読み解きながら作成した
  • まだ研究は終わっていない

つまり、文化財保存ではなく、「建築思想を未来へ伝えるため」の出版
だったことが読み取れます。


ノートには重要な説明があります。

  • 全館実測結果に基づいて作図
  • フィート寸法を検証のため使用
  • 現場実測と創建時写真を比較
  • 創建当初へ可能な限り復原
  • 最終的に約20分の1の詳細図へ整理
  • 50分の1図面にまとめた


引用|明石信道『旧帝国ホテルの実証的研究』東光堂書店、1972.