#0326|日経アーキテクチュア 2000年2月21日号|自由学園・明日館

#0326|日経アーキテクチュア 2000年2月21日号|自由学園・明日館

自由学園・明日館明日館の保存・修復工事を記録


書誌情報

書名|日経アーキテクチュア 2000年2月21日号 No.660
著者/編著|日経アーキテクチュア 編
出版社|日経BP社
初版|2000年2月21日
版|No.660
判型|A4判変形
ページ数|164ページ
サイズ|210×280×5mm
重量|-
言語|日本語
ISBN-10|なし
ISBN-13|なし
定価|1,300円
分類|Detail|ディテール/保存・修復


この本について

本号には、第二特集「先駆的事例が示す 近代建築保存への道―新しい技術や制度を利用した『活用保存』の現状」が掲載されている。

1996年の文化財保護法改正を背景として、近代建築を単に保存するのではなく、所有者による建物の使用を継続しながら保存する「活用保存」に着目した特集である。近代建築では、所有者による現状変更をどこまで認めるのか、コンクリートやレンガなどの材料をどのように修復・保存するのかといった課題があり、具体的な保存事例を通してその手法を紹介している。

特集では、誠之堂、自由学園・明日館、三井本館の3事例を取り上げている。

なかでも自由学園・明日館については、1997年の重要文化財指定後に進められていた保存・修復工事を紹介している。フランク・ロイド・ライト設計による中央棟を中心に、中央棟、西教室棟、東教室棟の建設順序と、それぞれに異なる構法が解説されている。

修復工事に伴う解体調査によって、最初に完成した中央棟の小屋組には陸梁や棟木がなく、屋根勾配と天井勾配を一致させた構成となっていることが確認された。一方、後に建設された西教室棟では陸梁や棟木などの部材が加えられ、東教室棟では屋根と天井の勾配を変えた山形天井が採用されるなど、建設の進行に伴って構法が改良されていった過程を読み取ることができる。

さらに、中央棟と西教室棟では土台が地上面より低い位置にあるのに対し、東教室棟では大谷石の上に土台を載せ、地上面から300mm以上高くしていることなど、耐久性を考慮した納まりの変化も写真とともに示されている。

完成後には隠れてしまう小屋組、土台、基礎などを修復工事中の写真によって確認できる点が本資料の大きな特徴である。明日館を完成した建築作品として紹介する資料とは異なり、解体・修復によって明らかになった構法と、その変遷を記録した保存修理資料として価値がある。


引用|日経アーキテクチュア 編『日経アーキテクチュア 2000年2月21日号 No.660』日経BP社, 2000.

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