Category|原図集
Language|日本語
Contents|原図集 六甲の集合住宅・住吉の長屋
Author|安藤忠雄
Publisher|彰国社
Publication date|1984/8/20_2007/8/10(15)
Type|ソフトカバー
Pages|107
Size|212×291×9
Weight|
Price|2540
建築を、全体像を構想しながら、断片的な光景の集積によって捉えるとき、建物の物理的な全貌と細部との間に緊密な関係が生まれる。ディテールはその中で位置づけられる。
求める光景を実現するべく、ものとものとの葛藤の中から最もふさわしいディテールを生み出す。ものに与えられた既成の意味をそのまま受け入れるのではなく、対象となるものに自己をゆだね、内在するあらゆる性質を感じ取るところから、はじめて研ぎすまされた一つの形を抽象することができるのであろう。
ものを手に取ってみれば、自分に何かを語りかけてくるはずである。それは意図的につくりかえてゆこうとするとき、一層明白になる。ものとの触れ合いから形を抽き出し、イメージを組み立ててゆく。しかしもの人間の手によってなすがままにされるばかりでなく、時に切り返し、反発もしてくる。創り手を苛立たせることもあるかもしれない。
引用|安藤忠雄のディテール 原図集 六甲の集合住宅・住吉の長屋