Category|書籍
Language|日本語
Contents|ル・コルビュジエ 解説
Author|越後島研一
Publisher|彰国社
Publication date|2002/3/10
Type|ソフトカバー
Pages|205
Size|131×188×13
Weight|
Price|2000-YO-350-0-350-20220114
世界のあちこちで今日多く目にする、豆腐を切ったような四角い建物は、一〇〇年前にはどこにも存在しなかった。一九世紀までの建築が、一八九〇年代からはっきりとわかる具体的変化を開始し、一九二〇年代には、現代建築に近いものが生み出された。
この巨大な曲がり角の、曲がり始めと、曲がり終わりとは全く異なる。一九世紀末の、華麗な装飾に覆われた建物と、一九二〇年代の、装飾的な付加物を拒否した真っ白く幾何学的なそれとは、相容れない想像力の産物に見える。
だからこの曲がり角全体の、変化の過程を理解するのは難しい。世紀末の、悪趣味ともいえる装飾過剰が飽きられ、嫌悪され、反動として、正反対の禁欲的で無装飾な方向が好まれたという説明がある
引用|ル・コルビュジエ 創作をささえた九つの原型