Category|現代建築家シリーズ
Language|日本語
Contents|ル・コルビュジエ作品集
Author|写真:二川幸夫/文:坂倉準三・磯崎新
Publisher|美術出版社
Publication date|1967/11/20-1974/2/15(6)
Type|ハードカバー
Pages|119
Size|201×263×14
Weight|
ISBN-10|-
ISBN-13|-
Price|1700-YO-2000-360-2360-20210802
パリやアメリカのサロンの優雅な常連たちは、今日では私に『バロック』建築家という称号を与える。これは建築家に授けられる最も残酷な称号である。私は1920年には『けがらわしい技術者』だといわれたものである。
今や地獄の反対のはしにいくことになった ―極端から極端ヘ― 70オにもなってなおどなられ、辱められるということは、しかし、幸せなことかも知れない。ル・コルビュジエは有名な彼の最初の著書「一つの建築へ」の戦後の再刻本の序文をこういう言葉で結んでいる。
ながい困難な年月を経て、彼の新精神に基く建築創造が世界の人たちの強い支持にまもられて、その大きな影響を広く世界の国々に与えたことは、今や否めない事実であるが、その建築革命の主軸となった彼の建築創造の生涯は文字通り、屈辱にみちたはげしい闘いの連続であった。(坂倉準三)
引用|Contemporary Architects Series:Le Corbusier|ル・コルビュジエ