#0329|明治村建造物移築工事報告書 第二集|品川燈台|菅島燈台附属官舎|小那沙美島燈台

#0329|明治村建造物移築工事報告書 第二集|品川燈台|菅島燈台附属官舎|小那沙美島燈台

三つの燈台建築の移築過程を写真と図面で記録した報告書


書誌情報

書名|明治村建造物移築工事報告書 第二集 品川燈台・菅島燈台附属官舎・小那沙美島燈台

著者/編著|財団法人 博物館明治村(編集)

出版社|財団法人 博物館明治村

初版|1978年11月(昭和53年11月)

版|初版

判型|未確認

ページ数|138頁

サイズ|215×304×14mm

重量|-

言語|日本語

ISBN-10|なし

ISBN-13|なし

定価|-

分類|Detail|ディテール/移築工事報告書


この本について

『明治村建造物移築工事報告書 第二集』は、博物館明治村に移築・保存された「品川燈台」「菅島燈台附属官舎」「小那沙美島燈台」の3件について、建造物の沿革から移築工事の経過、工事写真、実測・施工図面までを体系的にまとめた記録である。

各建造物について、「建造物の概要」と「移築工事の概要」を基本構成とし、重要文化財指定、規模、構造形式、創立沿革、破損状況、工事組織、実施工程、工事仕様、現状変更、修理銘文、工事費などを記録している。移築工事を単なる完成記録としてではなく、解体・調査・修理・復原・再建に至る一連の過程として把握できる点に特徴がある。

品川燈台では、竣工時・施工中・移築前の写真37点に加え、配置図、平面・立面・断面図、燈塔入口詳細図、避雷針・風見・冠蓋・屋根・窓枠・レンズなどの詳細図を収録する。石材、煉瓦、金属部、レンズといった構成要素について、移築時の状態と施工方法を具体的に確認できる。

菅島燈台附属官舎では、建物本体だけでなく、ベランダ、倉庫、小屋組、建具、蛇腹などについて、移築前・施工中の写真を多数掲載している。図面には配置図、平面図、立面図、床伏図、小屋伏図、天井伏図、軸組図、断面図、入口・窓・ベランダ・蛇腹などの詳細図が含まれ、木造・煉瓦造を含む建物の構法と移築時の修理内容を読み取ることができる。

小那沙美島燈台では、基礎工事から石積み、燈柱、燈籠、天蓋、レンズ台、曲面ガラス、電気配線に至る施工過程を写真で記録している。図面には配置図、立面図、基礎構造図、避雷針、冠蓋・天蓋、燈籠上枠台、窓方立、燈柱、レンズなどの詳細図が収録され、燈台という特殊な建造物の構成を部位単位で把握できる。

また、巻頭には明治村の航空写真・周辺図を収録する。編集後記では、燈台は「明治の夜明けにふさわしく」、身近でありながら建造物として扱われる機会が少ないことから、第二集でまとめて取り上げたことが説明されている。

文化財建造物の移築保存に際して、どの部分を保存し、どの部分を補修・再製し、どのような構法で再構築したかを追跡できる一次資料として価値が高い。とりわけ、現況だけでは判別しにくい内部構造や部材構成、移築前の状態、施工途中の納まりを写真と図面の双方から確認できるため、文化財建造物の保存修理研究やBIMによる復原・情報化を行う際の基礎資料としても有用である。


引用|財団法人 博物館明治村(編)『明治村建造物移築工事報告書 第二集』財団法人 博物館明治村, 1978.

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