#0322|ホテルと共に七十年|犬丸徹三
帝国ホテル社長・犬丸徹三が綴る日本ホテル史の回想録
書誌情報
書名|ホテルと共に七十年
著者/編著|犬丸徹三
出版社|展望社
初版|1964年4月30日
版|上製版
判型|A5判変形
ページ数|546ページ
サイズ|160×216×31mm
重量|-
言語|日本語
ISBN-10|なし
ISBN-13|なし
定価|850円
分類|Autobiography|自伝・回想録/ホテル史
この本について
本書は、帝国ホテル社長を務めた犬丸徹三が、自らの生涯とホテル業界での歩みを振り返りながら、日本におけるホテル産業と国際観光の発展を記録した回想録である。1964年(昭和39年)、東京オリンピック開催の年に刊行された。
構成は「幼少のころ」「一ツ橋時代」から始まり、ホテル業界に入るまでの経緯、帝国ホテルをはじめとするホテル経営、戦前から戦中、占領期、講和条約発効後へと時代を追って展開する。後半では「国際観光の開花」「現在の時点に立って」などを通じて、戦後日本におけるホテル業界の再建と観光政策の発展までが扱われている。
ホテル史に関する記述では、「帝国ホテルの営業好調」「帝国ホテルの増改築案」「ホテル続々うまれる」など、帝国ホテルの経営や施設整備に関する項目が設けられている。また、新大阪ホテルの建設計画、設計図の作成、起債認可、起工までの経緯など、ホテル建設を経営・観光政策の側面から捉えた記録も含まれている。
犬丸徹三は帝国ホテルの経営に長期間携わった人物であり、本書にはホテル経営の実務だけでなく、日本ホテル協会、国際観光、外国人旅行者への対応、戦時下のホテル経営、占領期から戦後復興期にかけての業界動向などが記録されている。そのため、一企業の社史にとどまらず、近代から高度経済成長期に至る日本のホテル産業史を当事者の視点からたどる資料として位置づけられる。
本書は1964年に刊行されており、1967年に本格化する旧帝国ホテル本館(ライト館)の保存・解体論争以前の記録である。当時、ライト館は日比谷で現役のホテルとして使用されていた。そのため、後年の保存運動や解体を前提とした回顧ではなく、現役時代の帝国ホテルの経営や施設に対する認識を知ることのできる同時代の資料である。

引用|犬丸徹三『ホテルと共に七十年』展望社, 1964.
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