Category|雑誌
Language|日本語
Contents|自由学園明日館、国立西洋美術館
Author|東京人 july 2010 no.284
Publisher|都市出版
Publication date|2010/7/3
Type|ペーパーバック
Pages|145
Size|183×258×8
Weight|
Price|900-YO-1080-210-1290-20210429
帝国ホテル建設のため滞日中だったフランク・ロイド・ライトは、婦人之友社設立者の羽仁吉一・もと子夫妻が自立に際して掲げた、思想・生活・信仰を基盤とする全人教育に共感し、夫妻を紹介した弟子の遠藤新との共同設計で開校翌年の一九二二年に中央棟を竣工させた。
木造枠組壁に漆喰塗りという構法は安価で迅速な建設のためだが、後年老朽化を早める要因ともなった。同年のライト帰米後、遠藤による教室拡張(一九二五年)や隣接する講堂の建設(一九二七年)を経て、学園が三四年に東久留米に移転したため、明日館と命名された校舎は研究所など卒業生の事業活動に充てられた。
帝国ホテルは愛知県の明治村に一部移築保存された。しかし北米以外に遺るライト作品が日本国内のみという貴重さに鑑み、バブル崩壊による地価下落後、学園は築八十年を超え老朽化が進んでいた当館の動態保存という方針を立てた。これをうけて当館は九七年に重要文化財に指定され、保存修理工事が一九九九~二〇〇一年に施された。
引用|tokyo jin 東京人 国宝!重要文化財!建築を見に行こう