Category|EUREKA臨時増刊
Language|日本語
Contents|ル・コルビュジエ総特集
Author|多木浩二、八束はじめ
Publisher|青土社
Publication date|1988/12/25-1996/8/15(10)
Type|ペーパーバック
Pages|262
Size|165×258×14
Weight|
ISBN-10|-
ISBN-13|-
Price|1545-YO-1000-0-1000-20210811
ル・コルビュジエについて語るためには、二〇年代にまでさかのぼらねばならない。そのころ彼は、自分の進むべき道をすっかり決めてしまっていた。それから四十年たっても、彼はまだ同じ道にとどまっていた。
今や人びとは、いいものも悪いものもごちゃまぜに、一世代以上も前のものも区別することなく、ただ受け入れるだけである。それに、一切が変わってしまったこと、機会がないばっかりに、人生を巨大なブルドーザーのように、野原や町をつっきって走らせてしまったことにも気づいていない。
そのブルドーザーは、垂直の庭園郡市、歩道車道の分離、コミュニケーションの通路にそってきちんと調整され、直角定規やT定規で引いた幾何学的な図面に従っている線的な都市、地方分権、あるいは女性解放といった、特別な目的のための都市などの美しいヴィジョンや、ユートピア的な模型をひっくり返してしまった。
引用|EUREKA LE CORBUSIER ユリイカ 総特集 ル・コルビュジエ