Category|雑誌
Language|日本語
Contents|国立西洋美術館 レトロフィット
Author|
Publisher|日経BP社
Publication date|1997/5/5
Type|ペーパーバック
Pages|6/198
Size|209×281×6
Weight|
Price|1300-YO-980-0-980-20210430
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東京・上野公園に建つ国立西洋美術館本館。ル・コルビュジエが設計して日本に唯一残した建物だ。現在、大幅な耐震改修がなされている。館全体を免震装置の上に載せて、大地震からも守ろうという内容だ。この構法によってデザインも現状が守られた。そのデザインは、美術館として不向きだという意見はある。それでも、空間構成の巧みさは建築関係者を魅了する。
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1959年(昭和34年) 6月の開館から今年でちょうど38年を経た国立西洋美術館本館。ル・コルビュジエが設計し、直弟子の坂倉準三、前川国男、吉阪隆正が設計協力して出来上がったものだ。細い柱に持ち上げられた四角い箱形の外観が特徴。この建物が、耐霙改修され、生まれ変わろうとしている。
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現在,外周が掘り下げられ、1階床下の基礎部があらわになっている。基礎が仮設の鋼管柱で支えられて宙に浮いたような格好だ。今夏、基礎下に積層ゴムによる免震装置がはめ込まれる。この装置が上部構造を支え、大地震から上部構造を守っていく。開館は98年度の予定だ。
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引用|NIKKEI ARCHITECTURE 1997 5-5 日経アーキテクチュア