#0229 JAPAN IN ARCHITECTURE|建築の日本展 Genealogies of Its Transformation

Frank Lloyd Wright

Category|建築展図録

Language|日本語

Contents|建築の日本展 その遺伝子のもたらすもの

Author|森美術館 藤森照信 監修

Publisher|Echelle-1

Publication date|2018/8/1

Type|ソフトカバー

Pages|322

Size|213×283×26

Weight|

Price|

 日本の伝統的建築は、世界的に見ると稀な姿を続けてきた。まず、多くの国と地域が、文明化の早いうちに煉瓦と石による組積造の構造に移り、平面も表現もそれに見合ったものを成立させ発達させたのに対し、日本は、木の柱と梁を立体格子状に組み合わせた軸組構造を続け、高度に発達させることに成功し、ヨーロッパ建築の対極となるような平面と構造と表現の3つをもちつづけて、今にいたる。

 そうした日本の伝統的建築の遺伝子が、とのように明治以後の日本の近代建築(明治の西洋館、大正のモダンデザイン、昭和のモダニズムの総称)に流れ込み、戦後の現代建築へと受け継がれ、またいかに世界の20 世紀建築(モダンデザイン、モダニズム、[合理主義、機能主義、インターナショナリズムなどと呼ばれる)に影響を与えたのか。

 この問いに答えるのは、何色もの糸が絡み合った毛糸の玉を解きほぐすに似て、面倒極まりないが、しかし、”日本の伝統”と”世界の20 世紀建築”と”日本のモダニズム”の3 つには通底する質が隠れているのは確かであり,日本の建築史家と理論家が丁寧に解きほぐしてゆく必要がある。その一助として、これまで考えてきだことを以下に綴りたい。(藤森照信)

引用|建築の日本展 その遺伝子のもたらすもの

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