Category|作品集
Language|日本語
Contents|フランク・ロイド・ライト作品集
Author|マーゴ・スタイプ 隈研吾(監修)
Publisher|講談社
Publication date|2007/4/5
Type|ハードカバー
Pages|96
Size|279×280×18
Weight|
ISBN-10|4062137941
ISBN-13|9784062137942
Price|YO-5000-0-5000-20210803

ライトという建築家は、今、とても輝いている。死んで何十年も経つのに、まぶしいばかりに輝いている。なぜだろうか。20世紀の一時期、ライトは古くさい建築家であるという評価があった。理由は19世紀的なるものを引きずっているからだというのが通説であった。

19世紀的なるものを引きずるとは、建築が充分に抽象化されていないという意味である。くだいて言えば、ごちゃごちゃした装飾的なものがたくさん残っていて、すっきりとしていないという事である。

比較の相手は、ル・コルビュジエとミース・ファン・デル・ローエである。彼ら3人は、「20世紀の三大巨匠」という形でいつも並び称される。その中でコルビュジエとミースの作品がすっきりしている、すなわち充分に抽象化されているのに対し、ライトの作品は抽象化が不充分だというのが、その低い評価の理由であった。

引用|FRANK LLOYD WRIGHT フランク・ロイド・ライト・ポートフォリオ 素顔の肖像、作品の真実