Category|建築雑誌
Language|日本語
Contents|ディテール・ジャパン特集 ル・コルビュジエ 開かれた建築
Author|DETAIL JAPAN
Publisher|リード・ビジネス・インフォメーション
Publication date|2007/7/1
Type|ペーパーバック
Pages|119
Size|210×297×8
Weight|453
ISBN-10|-
ISBN-13|-
Price|2300
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個人的なことだが、ル・コルビュジエとの出会いは10 年以上も前にさかのほる。そのときには確か、サヴォワ邸をはじめ、ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸、アトリエ、救世軍難民院、プラネクス邸、クック邸、スタイン邸などを訪れたように記憶している。
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このうち、内部まで見ることができたのはサヴォワ邸とル・コルビュジエ財団の置かれているラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸のみであった。ジュゼッペ・テラーニや、アルヴァー・アールト、ミース・ファン・デル・ローエと、20 世紀を代表する建築家たちの作品を集中的に実見していたこの時期に、バリとその郊外で出会ったル・コルビュジエの作品たちが中でも突出した建築体験をもたらしてくれたかというと、正直言って、そういった感覚は希薄であったような気がする。
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サヴォワ邸などは、写真で見慣れていたせいもあってか、あるいは、短い時間でほとんど走るようにして見て回ったせいなのか、「とても写真映りがいい建築」そして「近代建築のデモンストレーションとしてはいいがちょっと薄っぺらな感じがする」というのが当時の感想であった。(内野正樹)
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引用|Architecture ouverte Le Corbusier ル・コルビュジエ 開かれた建築