Category|写真集
Language|日本語
Contents|ガウディ写真集
Author|栗田勇
Publisher|PARCO出版局
Publication date|1978/12/20
Type|ハードカバー
Pages|159
Size|240×257×18
Weight|
ISBN-10|-
ISBN-13|-
Price|4800-YO-2600-930-3530/4=882.5-20210721
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アントニオ・ガウディ、という名は、一度でも、その作品である生きもののようなグエル公園の構築物や、サグラダ・ファミリアの教会、カサ・ミラとその部分をなしている窓やテーブルや椅子や階段の写真にでも、触れた者にとっては、まるで呪縛のように、感性を縛りつけ、いつしか、人間存在の深淵まで変質させずにはおかない不可思議な放射能を放ちつづけているようにみえる。
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たとえば、建築の哲人、ヴィオレ・ル・デュクが、「建築に関する対話」のなかで、また、西欧の教養人の代表、ジョン・ラスキンが、「建築の七つの燈台」のなかで、また、人類ヒューマニズムの生活人、アルバート・シュバイツァーや、スペインの思想家のオルテガ・イ・ガセット
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そして、私たちの戦慄すべき美の予言者、サルバドール・ダリか、また近代建築の祖ともいうべき、ル・コルビュジエが、ガウディの人物なり、作品にふれた電撃のようなショックについて語っていることは、彼の存在が、いかに、洋の東西を問わず根元的なものであるかをものがたってやまない。
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引用|Antonio Gaudi Text by Isamu Kurita