Category|雑誌
Language|日本語
Contents|アルヴァー・アールト特集
Author|
Publisher|エクスナレッジ
Publication date|
Type|ペーパーバック
Pages|112
Size|238×297×15
Weight|
Price|400-BO-100
スカンジナビア三国の最も東に位置するヨーロッパの果てフィンランド。1898年に生まれたアルヴァー・アールトは、生涯を通してこの国で仕事をすることにこだわった建築家だ。1917年に独立したフィンランドにとっては作曲家のシベリウスとともに国民的英雄であり、2002年にユーロ紙幣に取って代るまで使われるマルカ紙幣には、彼らの肖像画が印刷されている。
アールトの建築やプロダクトなどの作品の特徴として、よくクローズアップされるのは、その「有機性」である。伝統的なシンメトリーを排除したプランや室内空間、フリーハンドで描かれた天井の曲線、ランダムに並べられた柱 一そういった幾何学では解析できない手法で、彼は建築を設計していた。
レオナルド・ダ・ヴィンチに「優れた画家は自然に学ぶ。駄目な画家は画家に学ぶ」という言葉があるが、フィンランドの自然をモチーフとし、芸術の域まで昇華させたアールトの建築の素晴らしさを語るにはまさにピッタリだ。ただ、少しだけ付け加えたい。アールトにとって、その「自然」の中には、人間も含んでいたし、社会も含んでいた、と。
引用|X-Knowledge HOME Who‘s Alvar Aalto