Category|雑誌 都市住宅
Language|日本語
Contents|安藤忠雄 住吉の長屋
Author|
Publisher|鹿島出版会
Publication date|1977/2/1
Type|ペーパーバッグ
Pages|8/68
Size|222×295×6
Weight|
Price|
近代技術と資本主義の発展により、20世紀は、異常なまでの都市の発展をみた。飽くなき経済的エフィシャンシーを追求する都市の空間利用と、それを可能にする技術の進展は、人間的諸事象を忘却の片隅に追いやり、数量化しうる単なるエレメントとしての人間しか許容しない都市を作り出してきた。
われわれはこの都市に、人間性回復の拠点として、<個>の論理を中心に据えて住居を創ってきた。それは、個人が棲みつくことにより、都市で失われつつある人間性を回復させるとともに、瀕死の状態に喘ぐ都市の活性剤として作用させるためであった。
住宅特集第4集に発表した<都市ゲリラ住居>は、体制による都市づくりに対抗するため、ひとりの意志をもった個人が、強引に棲みつくことによって、人間の立場にたった都市づくりの拠点であると同時に、<個>が、自己の主体性の確立を計る拠点である。
引用|都市住宅 特集 都市住居へのアプローチ