#0226 ディテール別冊 近代建築の空間再読|巨匠の作品にみる様式と表現

Le Corbusier

Category|雑誌

Language|日本語

Contents|近代建築 巨匠の作品

Author|富永 譲 編著

Publisher|彰国社

Publication date|1985/7/10

Type|ペーパーバック

Pages|133

Size|213×293×8

Weight|

Price|2400-YO-1000-300-1300-20210629

 誰もが近代建築を知っている。しかし近代建築の意匠やその表現法とは一体どのようなものなのだろう。現在、ほとんどの町中の建物は近代建築様式の鋳型のなかに(無意識のうちに)はめ込まれ、自動的に生産されていっていると言ってもよいから、誰もが近代建築的なものを知っている。

 日焼けしたブラインドが内側に見える全面ガラスのカーテンウォールや矩形の窓が規則的にあけられ、時に斜線制限によって階段状に削りとられたビル、柱梁構造とその退屈な繰返し、箱型の輪郭とその平板な表面、それらを見て人は思わず近代建築的だとつぶやく。

 近代建築様式はその出発点において、歴史上の他の建築様式がそうであったように、以前にあった建築様式の変容ではなかった。それは極端な建築体系であった。工業技術の持つ力に無限の信頼を寄せ、まったく新たな建築体系を人間の知の力によってつくり上げようとした。

引用|ディテール別冊 近代建築の空間再読 巨匠の作品にみる様式と表現

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